【受験生応援企画】大雪の中で合格祈願 決死の滝行

 寒い。雪に縁のない地方から来た筆者は、雪が積もるほどの気候にどうも慣れないでいた。朝起きると過去にみない肌寒さが我が身を襲い、外を見れば銀世界が広がる。このように五感全てに新たなエピソードが刻まれる日々を筆者は過ごしていた。




 一方、今月に本学の前期入学試験があり、受験生は人生をかけた大勝負に出る。昨年のこの時期、筆者自身も受験という名の戦地に立っていた。

 そこでとっさにひらめいた。「今度は自分が応援しなくては」。そう思った筆者は報道部恒例の滝行を志願。受験生に代わって寒さをものともせず体を清めて合格祈願をすることを心に決めた。

 2月某日。以上の経緯から筆者は部員Mに案内してもらい、滝行に出た。

 目的地の滝は山奥にあるので山を登る必要があった。さらに出発日以前に到来した大寒波の影響からか山道には分厚い雪が積もっていて、一歩一歩足を大きく上げなければならなかった。これが体力を大きく消耗させ、体力に自信がない筆者の胸に不安がよぎった。

 看板の指示に従って獣道へ進んだ。足場が狭かったり、大雪で道が分からなかったりして歩き進むのが大変だった。さらに倒木があちこちにあって我々の行く手を阻んだ。そんなさなか、筆者が踏んでいた雪が一度に崩れて両足を滑らせ、体が山の麓へ流されそうになった。

 手探りで登っていくとついに滝が姿を見せた。滝行の前にまず近くのお堂に向かい賽銭箱に5円玉を放り込み合掌。次に滝に近づき、白装束に着替えていざ滝つぼへ。

 裸足で雪を踏みしめて冷たさを確認してから川に足を入れる。瞬間強烈な冷たさを感じたが、すぐに痛覚が麻痺した。川底に大きい岩があって歩きづらい。さらに突き進んでいけばいくほど水深は深くなっていく。深さは最初ふくらはぎぐらいまでだったが、滝つぼの前まで来ると腰のあたりにまで到達し、冷たい感覚が全身にまで巡った気がした。しかし、滝つぼと対面した筆者は滝のごう音に魅了され、苦しみを感じなくなった。そのまま滝を背にし、手を合わせて受験生の合格を一心に祈った。

 滝行を済ませると、全身がガクガクと激しく震えていた。ただ、この震えは筋肉を動かして体を温めるためであって「これは異常ではない」と筆者は何度も自分自身に言い聞かせた。そして部員たちに体を支えてもらいながら白装束から私服へ着替えた。

 帰るまでが滝行。まだ少し体が震えながらも足下に気をつけて下山し、無事家へ帰ることができた。

 今回の滝行で筆者は自身の受験勉強を思い出した。それは厳しい寒さや周りの雰囲気に惑わされず勉強を続ける日々だった。禁欲というほどではなかったが、なにかと堪え忍んで過ごしていた。

 受験生も厳しい寒さに圧倒されたり、誘惑に負けそうになったりするかもしれない。だがそれらを切り抜け、今までの頑張りを入学試験にぶつけて合格をつかみとってもらいたい。

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